水琴窟(すいきんくつ)を知っていますか?
水琴窟とは日本庭園などによくあるもので、地面の中に大きな壺が埋められており、そこに水滴が落ちて壺の中に反響する音を楽しむ仕掛けです。
水琴窟からはカランコロン、カランコロンと、優しい水の落ちる音が響きます。
壺の中に水が落ちるこの音が、まるで琴をはじいた音に似ていることから、この名前がついたそうです。
水琴窟 信楽焼(重蔵窯B‐2/白窯変)重蔵窯の水琴窟 すいきんくつ
水琴窟といえば上記のような、「庭」で楽しむ風流なものでした。
しかし、この水琴窟を室内で聞くことができる焼き物を、現代の信楽(しがらき)焼きの職人さんが作ったことが話題になっています。
信楽焼の重藏窯という窯元の伝統工芸士の方が、ひとつひとつロクロでひいて成形しています。
手作りなので、ひとつとして同じものはありません。
地面に埋め込んでいた頃とは違い、33センチ×44センチとのことなので、かなりコンパクトです。床の間などに置くことができます。
甕の中の水をポンプで循環させているそうなので、設置してしまえば手もかかりません。
歴史ある日本家屋に非常に似合いそうです。
音の響きで水の落ちる時間を楽しむ、というのは風流なので、海外の日本好きの方にプレゼントしても喜ばれそうですね。