テレビで菅官房長官が着用していたアイヌの文様刺しゅう入りマスク、すごく素敵で、売切れるなど人気だそうです。
アイヌ文様刺しゅうは基本がチェーンステッチで、図案があれば比較的簡単にできるので、自分で作ってみるのはどうでしょうか?
私もこの本を持っているのですが、とても分かりやすいのでオススメです。
アイヌ刺しゅう入門の本はこのシリーズで3種類ありますが、菅官房長官マスクの文様は「チヂリ編」なので、カパラミプ編とルウンペ編と間違えないよう気を付けてください。
伝統のアイヌ文様構成法によるアイヌ刺しゅう入門 チヂリ編 【HOPPAライブラリー】
アイヌ文様は魔除けなどの意味がありますが、今見てもデザインとしても優れていて素敵です。
アイヌ文様の刺しゅうの入ったハチマキなどのイメージがある方も多いのではないでしょうか。
チヂリの技法はチェーンステッチでできるので、刺しゅう初心者でも簡単に作ることができます。
アイヌに文字はなく、図案も型紙などがあったのではなく、手のひらの大きさでサイズを計る「身体尺」を利用して作られていたそうです。
なので、ちょっとくらい図案が曲がってしまっても、いびつになっても大丈夫です。
マスクに刺しゅうしても、デザインがかっこいいのでとても素敵ですね。
チヂリ編では、アイヌの文化やアイヌ文様・アイヌ刺しゅうの説明が分かりやすくされています。
本はすごく薄いですが、今おそらく官房長官マスクの影響で5倍くらいに値上がりしているようです。Kindle版があり、こちらは普通の値段なのでオススメです。
これを機に、アイヌ刺しゅうの知名度がもっと上がればいいと思います。
私は中央アジア/シルクロードとアイヌ文化が大好きで、アイヌ刺しゅうも作ってみたことがあります。
アイヌ文化は中央アジアやモンゴル・ロシアなどと共通する部分が多く、アイヌ文様も中央アジアの刺しゅうとかなり似ているので、大陸から来た文化なんだなぁと改めて感じます。
北海道にできるアイヌの国立博物館「ウポポイ」の開園も心待ちにしていましたが、コロナの影響で延期になってしまい、残念です…。